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駆け出し2年目のインディーズバンドに耳も恋心も奪われてしまった4か月前。今までそこそこ売れてるバンドを追いかけてたから、DMやストーリーに反応が返って来る事に驚いたのを覚えてる。次第に慣れてきて、最初は敬語だったのにタメ口で話してくれるようになって、「知ってる顔がいると安心してライブができる」そんな言葉に踊らされて、「今年のライブは全部行きます!」だなんて言っちゃってさ。いつの間にか”推し”から”好きな人”という存在に変わってた。
たった一言「暗い色も見てみたい」って言われたから、高いお金を払って染めた綺麗な金髪を、たった数百円のカラー剤で今まであった苦い思い出と共に黒で封印して、「前髪あり似合いそうだけどね」って言われたから、周りから似合わないって否定され続けた前髪も切った。
でも、会う度に惹かれていくのは私だけ。5つも歳下の私に好意を寄せてくれることなんてない。ましてただのオタク。金を落としてくれるいい鴨だなとしか見られてないのも分かってるのに、好きな気持ちは強まるばかりで、好きになり始めた当初より遅く少なくなるDMの反応に1人寂しさを押し殺して、会った時は可愛い女の子でありたいのに、話そうとメモ帳アプリに書いたことはひとつも話せなくて、DMじゃ言える「かっこいい」や「〜なところ好きですよ」なんて言葉も、面と向かって言えた試しもない。でも好きな人はDMですら私に「可愛い」って言葉を言ってくれた事がない。大体、好きなタイプすら聞けてない時点で進展するわけないんだよね。
脈ナシどころか脈と呼べるものすらないこの恋。芽吹くどころか種のまま腐ってしまうだろう。互いが惹かれ合う確率なんて0に決まってる。なのに、それでも淡い期待を抱いてしまうのは何故だろう。世間で言う『3B』の内の一人に、世でいう『リアコ』をしちゃってる馬鹿な女。でもそんなの全部どうでもいい。いくら後ろ指を指されようと、私があの人を好きってことに変わりはない。もしも一生の願いが叶うのなら、
神様、あの人と一緒になりたいです。