MENU
72
Live
visitors
もっと手軽に!ネコノメアプリをダウンロード✈️

あなたと私は、友達だった。

あなたと仲良くなるのに時間はかからなかった。
それは、たまたま同じ学年で、同じクラスで、同じ性別だったから。

気づいたらあなたのことを目で追って、もっと一緒にいたいと願って。その手を繋げたら、もっと近くであなたの隣にいられたら、って。こう思うのは、恋以外の何物でもないよね。
だけど、あなたを好きだと気づいた時には引き返せないくらいの友達になってた。
それでも諦められるわけなかったの。だって、どうしても好きだったんだもん。
今じゃなくていい。ちょっとずつ頑張ろうって決めた。どうしたらいいかわからないけど、いつか、いつかこの気持ちを伝えられたらって、思ってたのに。

あなた、恋人がいたんだね。
私と出会う前から、今日まで、きっとこれからも。あなたには私じゃない特別な人がいた。
私はその存在をあなたじゃない人から聞いたんだよ。何もしてないのに勝手に失恋したんだよ。
あなたは私に、何も話してくれなかった。恋バナだって、興味ない顔してたのは、特別な誰かがいたからなんでしょう?
私はあなたの知らないところで恋をして、悩んで、フラれたっていうのにね。

あなたの一番になりたかったの。一番長い時間を過ごして、一番心を開ける相手に。でも無理だったみたい。
この気持ちを伝えたらどうなるかぐらい、痛いほどわかってるよ。
いっそ嫌いになれたら。って思ったけど、嫌いになんてなれるわけない。だけど、あなたの不幸を願う自分も嫌だ。好きだから、幸せになってほしい。

でもさ、たまにでいいからそばに居させてくれないかな。我儘かもしれないけど、あなたに会えなくなるのが1番辛いよ。

どうか、もう一度、友達になってください。

この記事を書いた人

目次