[nobody]

先生の柔軟剤の香りはそんなに好きじゃなかった。
甘くて匂いが少し強くて鼻に少し残る匂い。
あなたが近くにきた時に必ずその匂いがするから。
だけど最近はあなたの授業が多いから。
あなたと会うことが多いから。
わたしはその香りが忘れられない。
下校中も家についてもずっとあなたが近くにいる気がしている。
変なことだとはわかってる。
そもそも先生をすきになることが間違えているのだろう。
あなたの匂いがずっとすること。
その匂いを忘れたくないと思ってしまうこと。
あなたが近くにいること。
それは全てわたしが望んでいることなのだろう。
いつもはいきたくない学校も
あなたを思い出したくて。
あなたの匂いがほしくて。
この週末が早く終わってしまえばいいのに。
とさえ思ってしまう。

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