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トピック
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私には当時苦手な友人がいたのだが、その友人は皆に好かれていた。その子は欲しい返事を返してくれて、ノリが良くて、完璧人間だ。だからこそ、苦手だったんだ。人間味が無かったから。空気が読めない人は苦手、でも完璧な人間はもっと苦手…なんて贅沢な話だろう。だが私はやはりどうしても苦手だったんだ。
ただ最近、前より仲良くなり、学校帰り、毎週木曜日にコンビニスイーツを一緒に食べに行く仲になった。しかしそれでも私はその子のことを好きになれなかった。だが、コンビニでスイーツを一緒に食べている時、その子は私にこう言った。
「憂と一緒にいると自分を繕わなくて良いから、楽。」
私は驚いた。そうか、完璧でいるのにも苦労するんだ。そこから私はその子のことがどんどん好きになっていった。