[nobody]

あなたに会える木曜と金曜。金曜日が終わることを残念に思うようになったのはあなたに出会ってから。だって、木曜日まで会えるかわからないもん。
話したことあるのは週番の時、鍵を渡したあの時。たった一回。それでも学校であなたを見かけるたびに心臓が跳ねてしまうのはなんでだろう？
あなたにとって私は週に二回だけ会う高3の生徒。
初めてそんなに無愛想な体育教師に会った。生徒に興味もなさそう。でも、本当は優しいって知ってる。放課後清掃員の人を手伝ってること、警備員さんに塩分チャージあげてたことも。不機嫌なのかわからないその顔すらカッコよく見えてしまう。先生私もう少し早く会いたかった。そうすればもっと先生のいいところもっと見つけれたのに。
もう卒業しちゃうよ。誰にも言えないこの恋。そして誰にもいうことのない決して実らない恋。
でも淡い期待をしてしまう私はダメですね。

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